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ジョージアン様式

ロンドンで不動産広告など見ると、よく目にするのが「エレガントなヴィクトリアン建築」とか「すばらしいジョージアン・タウンハウス」などという言葉。「美しい新築マンション」という売り文句はめったに見ないので、英国ではいわゆる年代物の住宅に価値が置かれていることが分かります。

でも、ジョージアン(ジョージ王朝・1714年-1837年)様式とかヴィクトリアン(ヴィクトリア王朝)様式(その他エドワーディアン、クイーン・アン様式等)って、実際どんな特徴をもった建物なのか。なんとなく雰囲気で判断しているけれど、はっきりした定義が分からない。

というわけで、ジョージアン様式の簡単な特徴の確認です。

ジョージ王朝(1714年-1837年)

簡単な特徴は①装飾を排したシンプルな外観。②左右対称を重視③窓枠、屋根等、平らな直線使いが多いこと。

ロンドンの典型的ジョージアン様式のテラス・ハウスはこんな感じです。

Georgianbuilding

周りとの調和を重視するので、隣の建物とまったく同じつくりで、まるでつながっているみたいに見えます。この、「調和第一。自分のところだけ目立とうと思わない精神」が、「個性第一。自分のところだけ目立ちたい精神」に変わったとき、次なる様式、ヴィクトリアンの時代がやってくることになるらしいのですが……。

ちなみに1階部分の外壁が白いのは、レンガ造りの家を「格上げ」するために、スタッコを塗って、その部分だけ石造りに見せかけているというわけ。

ロンドン中心部の高級なジョージアン建築は、1階だけでなくファサードすべてがスタッコで真っ白に塗られています。

脱線になりますが――ジョージ王朝時代と言えば、ポピュラーなのはジェーン・オースティンの『高慢と偏見』。何度も映像化されてますので、当時の建築・インテリアなど参考にするのに便利です。おすすめはBBC製作のTVドラマバージョン(1995年)。長いですが、その分はしょらず、原作に忠実に描かれてます。ダーシー役のコリン・ファースは、このドラマでイギリス中の女性を「キュン死に」させてくれました。ヘレン・フィールディングもこのドラマの大ファンで、コリン・ファースを頭に浮かべながら現代版『高慢と偏見』として書いたのが『ブリジット・ジョーンズの日記』。著書が映画化されたときは、コリンにばっちり出演してもらえて嬉しかったでしょうね~。)

脱線ついでにもうひとつ。ロンドンのダウニング街10番地といえば、日本でいう首相官邸ですが、黒いレンガのシンプルで地味~なファサードの建物、これもジョージアン様式です。ダウニング街10番地の内部はウェブ上で公開されているので、建築様式とは関連ありませんが、ご興味ある人はどうぞ(→こちらです) 日本の首相官邸とくらべたら、とってもこぢんまりしてる気がします。

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